患者さんの利便性のために、平成19年からはじめました。目を患った人があちこち移動するのはとても大変です。特に雪の季節は足元が悪く、健常な人でも大変な思いをすることもしばしばです。診察と薬処方、一か所で済むほうが楽です。さらに院外だと処方に関する負担が大きくなります。院内処方でも処方料が算定されますが、処方に関する負担は軽くて済みます。
院内処方はかなり昔に「医者が薬でぼろ儲けした」という事例があるため、悪い印象が植え付けられています。医者から薬を引き離すために院外処方へ誘導する政策が布かれ、いまの処方のシステムができました。
しかし現在でも院内処方で儲けるということはあるのでしょうか? 実際に当院で行っていますが、そんなことはありません。逆に薬品の仕入れや在庫管理や期限切れ薬剤の破棄などなど面倒なことが多く、よっぽど院外処方の方が楽です。何度か院内処方を止めざるを得ない危機的状況がありましたが、なんとか乗り越えています。今後も続けていきたいと思います。