医療法人社団 竹田眼科
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花粉症について

花粉症について

はじめに

北国にも確実に春の足音が聞こえ始めています。押さえつけていた何かが取り除かれるような、弾んだ気持ちになっている方も多い事でしょう。一方花粉症の方にとっては、とても憂鬱な季節ですね。折角の楽しい春を満喫できないのは辛い事でしょう。私も10数年前より白樺の花粉症となり、楽しくない春を過ごしてきました。しかし5年前に副鼻腔炎の手術を思い切って受けたところ、幸いにもあの苦しみから解放されました。

花粉症の目の症状

痒い

問題の花粉などが、目に入ると9割以上の人は痒みを感じます。でも全く痒みを感じない人もいますし、最近は痒くないけど痛いという人が増えているように思います。約9割の人は冷やすと目の痒みが楽になるといわれています。濡れタオルで冷やして、こすらないようにがまんすることも軽くすませるコツです。

充血

白目が血走って赤くなります。それに比べてあかんべーをしたときの瞼の裏側の色はそれほど赤くない人は典型的な花粉症です。

白目がぶよぶよ

白目の表面には、結膜という半透明の膜がかかっていますが、アレルギーの原因となる花粉が接着すると、この膜が脹れて水ぶくれの状態になります。ひどいときには、白目の水ぶくれに黒眼が埋もれて見えるほどになります。子供の花粉症に見られる事が多く、親御さんを驚かせます。

めやに

花粉症(アレルギー性結膜炎)だけですと水っぽいめやにや白いめやにが出ます。こすったりして目に細菌をすり込むとめやにが黄色くなったり、緑になったり茶色になったりします。アレルギーに細菌感染が重なった状態です。

涙目

痒みに伴ない涙の分泌も多くなります。涙が多くなりますと鼻水も多くなります。そのころにはくしゃみも頻発している事でしょう。これはアレルギー性鼻炎も起こっている証拠です。

花粉症(アレルギー性結膜炎)の治療

1) 点眼薬でほとんどの症状は改善します。点眼薬には多くの種類があり、患者さんの症状や目の質を考えて処方されます。

[1]ステロイドホルモン点眼
   アレルギーを抑えるのには一番有効ですが、稀に副作用が起きる事があります。

[2]抗アレルギー剤
   多種類が開発されました。それぞれに特徴がありますので、 患者さんの症状や目の所見で眼科医が選びます。

[3]抗生物質、抗菌剤
   細菌感染(色の付いためやに)のある場合に併用します。

※時にアレルギーを抑える点眼薬でさらにアレルギーを引き起こす事があります。 点眼薬が異常にしみたり、瞼が痒かったりしたら主治医(眼科)に相談して下さい。

2) 点眼や内服薬でアレルギー体質や目の質を変えて治しきる事はできません。

3) 漢方薬は点眼薬が諸事情により使えない場合や、点眼薬で充分な効果が得られない場合に有効な手段となります。しかし何かの本で「この漢方でアレルギーを治しましょう」と、あたかも万能薬のような謳い文句を目にすることもが多いと思いますが、私はこれをいかがなものかと思っています。万人に効く特効薬はありません。そもそも漢方医はそれぞれの患者さんの症状によりそれぞれ処方する薬を変えるものです。世の中に誰一人同じ人間がいない様に、すべての患者さんの体質や状態は異なります。それを勘案して初めてその患者さんにとって有効な漢方薬が選ばれます。必ず自己判断ではなく、漢方薬を良く知っている医師に相談して下さい。また上手く効くと数年でアレルギー体質そのものも消失することがあります。ただし体質を改善するためには数年に渡って漢方薬を飲み続けなければならないケースが多いので、それなりの辛抱と覚悟が必要です。

4) 脱感作や減感作療法は眼科ではほとんど行っていません。

5) 花粉への対応策 花粉となるべく接触しない工夫が必要となります。

[1]マスクや保護めがねで防護する。

[2]各種の花粉症防護グッズを利用する。

[3]花粉が多い時期にはなるべく外出をひかえる。

[4]転地療法

などが挙げられるでしょう。

花粉症は、治療をうけてご自分でも色々と工夫をすれば、花粉の時期が過ぎれば症状はなくなります。しかし家の中にアレルギーの元(ダニ、ハウスダスト、カビ、動物の毛やフケなど)がある場合には一年中アレルギーの状態になります。この通年性のアレルギーも花粉の季節には更に悪化する傾向が見受けられます。

又私個人の印象では、天然の土がほとんどアスファルトやコンクリートで舗装された都会では、花粉が落ち着く場を失い、いつまでも空中を舞っていることも花粉症を増強している一つの因子だと思っています。その上、身の回りや空中に沢山ある石油由来の科学物質、ここ数年では工業大国の中国から飛来する黄砂もおそらく人間の免疫機構を痛めつけていることでしょう。

花粉症でつらい思いをしている方はめげたい気分もあるでしょうが、ほとんどの場合なるべく早めに処置することで症状を軽減することができますので、ぜひ、早めに病院に行くことをお勧めします。私共も皆様とともにこの時期を乗り切っていきたいと考えています。